1909年 7月25日
ブレリオXI
英仏海峡横断飛行に成功。

イースタン・エクスプレス 1/72
Eastern Express 1/72 Bleriot XI

崖っぷちに追いやられた ルイ・ブレリオ氏
このあとは 条件が益々悪くなる・・・時間も無い

「さぁ 飛ぶのか 飛ぶのか どっちだ!・・・?」

今だと天候と その飛行機の装備でと・・・って 飛べなければ 延期か中止なのに
当時は その判断も難しかったのでしょうね。


誰です?時間通りに飛んでこない飛行機に文句言ってる人(笑)
飛行機は お天気次第なんですよ まして 高度の取れない飛行機は
途中の天候も判断しなくては 大変な事になっちゃいますものね


それにしても風を遮るモノなど 何も無いこの飛行機
雨が降ったら息できないかも知れませんね。


恐るべき 山勘航法
兎に角 ドーバー海峡を 渡ってしまいました。(拍手)


さらに 1911年までの間 数々の記録飛行に いろんな方が 同形機で チャレンジ


私には シャベイ氏による アルプス越えが・・・
ハッキリ言って 無謀過ぎます


その方 その前に2587mまで昇る高度記録を達成しているんです


ライト兄弟が空を飛んで たった8年しか過ぎてないのに・・・


そして挑んだアルプス超え・・・
乱れる気流 迫る山肌・・・人間にも機体にも 相当のストレスが・・・
彼は何とか超えることが出来たのですが 着陸前に機体が壊れて・・・
病院のベットで 彼は峠を越える場面を魘されながら 息絶えたそうです。

「平地での高度と山岳での高度は まったくの別物」
彼は教訓として残してくれたのかもしれません。



ところで このキット
やっとの思いで 見付けました
そしたら 店長曰く「結構在庫 在る様だよ。」
「へっ?・・・・」

元FROGの製品 ¥800・・・マニアックかなぁ?


ルイ・ブレリオ氏?の立像も入っているのですが 巨人ですね(^^;
でもね 完成サイズは

後ろのキーボードと比較して見て下さい。



ながーいテールモーメント





方向舵
全遊動 操舵用ワイヤーはホーンを介して後縁まで延びて コントロールを確実にしています。


水平尾翼
固定水平尾翼は約半分で2本の鋼管で支持されてます。
その先に全遊動のエレベーターがついていて 固定水平尾翼の中を鋼管(トルクチューブ)が貫通
胴体との結合部でホーンだけが水平尾翼から突き出ています。


胴体
胴体は木製(スプルース材?)を金物ブラケットで?繋ぎその金物からXにワイヤーが張られています。
操縦席の後ろには 燃料タンクが・・・重心位置はどこ?


操縦席は籐製
丈夫で軽い・・・


操縦席の前にOILタンク


エンジン
3気筒のエンジンが一番前に付いています。
空冷4サイクル キャブレターは・・・?作ってませんが 実機はエンジンから独立して
OILタンクとエンジンの間に写ってます・・・


プロペラ・・・・?
この当時アントワネットは団扇(うちわ)状態だったのに・・・


操縦装置
方向舵は一体のバーで 中央にPINが立って床に取り付けられてます。
当初は此処に方向舵用ワイヤーがダイレクトに付いていたのではないかと思いますが、
その後床下に・・・?
操縦桿は舵倫なのですが回せません・・・あらら
ハンドルの床に近い場所に 台所に在る様なボールが逆さかについています
そこに前後左右にワイヤーが付いていて 前後が床下のプーリー介してエレベーターへ
左右は胴体下の櫓を介して 主翼後ろ桁に繋がっています。

つまり

左右に倒すと主翼の後桁を引っ張り主翼をねじって 機体を傾ける
(ライト兄弟の飛行機と ちょっと似ている)
前に倒すとエレベーターの前上げ 手前に引くと前下げ


主翼
主翼は木製骨組み構造に羽布張り 前後2本の桁が通っています。
主翼は左右とも上下合わせて8本ずつのワイヤーで支持されています。
前桁側は固定 後桁側は先ほども書きました通りコントロールも兼ねています。


降着装置
流石は元自転車屋(失礼)セミトレーリング方式の3点脚
当初ゴムひも?を使ったショックがついていたとか・・・。
前脚構造があまりにも特徴ありますね。
 
 
しかしながら・・・張り線が多いと思わぬ・・・あれれ?
実機ならばターンバックルの様なテンションをかけるのですが
プラスチックなモノですから お線香を拝借して


下記の資料2は 英国はBurnie TAFEのFull time Engineering studentsが作った レプリカ
ですが 史実に忠実に再現 実際のフライトまで行う・・・
今回の 模型製作にすごい参考になりました。


資料1  資料2  資料3




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