1967年 5月24日
Hawker Siddeley Nimrod
AIRFIX 1/72  BAe Nimrod改造


広大な大英帝国は「日が沈まない」とまで言われ
植民地を含み世界中に広がる
当然その間の交易や交通など守らなければならない。

アブロ・シャクルトンが生まれ 多彩な装備を備え長大な航続距離で
任務をこなしていた

しかるに 時代はさらなる要求をしてくる
ASR (Air Staff Requirement) 381

1965年2月
ホーカーシドレー社が提案した デ・ハビランド・コメット4Cをベースに
それらの要求を満たす案が採択されます。  HS801として・・・。

P-3でもアトランティックでもその要求を満たすことは出来なかった・・

2機の試作の予算が下り
XV148 と XV147が作られる。

製造中の コメット4C 2機が「まな板」にのり改造されることに。
乗員作業エリアを旅客機与圧エリアそのままに
兵装をその外側に配置させた独特の外観

XV148 は 各種飛行試験用の為に1967年5月に初飛行
XV147 は 各種装備システムの試験用に1967年7月に初飛行


して 私メが作品は そのXV147であります。

資料によれば エンジンは コメット4Cの エイボンのまま
これは 開発リスクを 少しでも押さえる為でしょうか

さて AIRFIXのキットから作るにあたっての 最大の難関は

胴体の窓

胴体本体は ほとんどコメット4Cそのままですから
実機写真を見ながら窓位置を決め キットの窓パーツをゲージに
1個1個ピンバイスで開け棒ヤスリで仕上げました。
キットのパーツを使い厚手(カセットケース)の透明プラ板
より窓を切りだし 胴体外面(そとづら)より飛び出す様に
押しこみ流し接着剤をその縁に流し込みました。
硬化したら外面に合わせて削り込みコンパウンドで
磨き込み 縁が少し残る様にマスキングして終わり。

ただ 実機写真を見ますと窓の縦横比がもう少し少ないかも・・・


操縦席上の窓は コメット同様塞ぎました。
計器板はキットの位置より2ミリ程後ろに下げてます
サイズも一回り大きくしてます。・・・でも この窓では・・・

キットを作って驚いたのが

機首脚の長さが コメットのまま・・・
(形状は別)

つまり
旧コメットの胴体からニョキッと伸びている
兵装部分は空気を運んでいる・・・(@@)
ゆえに ドアも内開き!(((@@)))


久々の大型機
入間の『国際航空宇宙ショー』の淡く刺激的な出逢いを思い出します。

F−4が編隊でアフターバナーONで飛んでいる様な・・・すさまじい爆音(。><)

この飛行機が飛び去った後は潜水艦はおろか 魚も逃げ出すじゃないかなぁ・・・

それ程の存在感 なのに 何とも云えぬボディーに 美しいカラーリング・・・・

発展型を期待されつつ
2011年でリタイヤしてしまったとは・・・




蛇足
英国の緊縮財政の一端をGoogleMapで見ることができます。

複数の航空基地の滑走路に『X』の文字
誘導路が道になっていたり エプロンがたくさんのコンテナが並んでいたり
そう 航空基地の閉鎖。

先の大戦で航空機により救われ アメリカ軍を含むもの凄い数の
航空機がこの国に集まり そのために 夥しい数の飛行場が作られ
たくさんの航空機がここを起点にヨーロッパでの戦闘に参加したそうです

戦後そのほとんどが消えますが 冷戦時代終了まで 滑走路延長してかなりの数の
飛行場が運用されていたものと想像します。

GoogleMapで行くイギリスの空からの散歩は そんな飛行場散策もできる。




しかし ねぇ〜〜〜

経費節減

少数精鋭で・・・とは言うものの
カタログ数値だけでは・・・っと思うのですが・・・。
分かっていても やらなきゃならない時代なのかなぁ・・




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2013年 2月24日変更
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