1946年9月29日−10月1日

ロッキード P2V-1 The Turtle
(HASEGAWA 1/72 P2V−7より改造)
Lockheed P2V-1 Neptune



オーストラリアの南西にある街 パース から 
アメリカはオハイオ州コロンバス まで

11、236.6nm(18,387km)   55時間18分

無給油無着陸で飛んだ機体


戦時中 航技研のA26がハルピンで 出したFAI未公認飛行記録を
戦後2年目で 塗り替えてしまった。


この長距離飛行の為に機体内には通常のタンクの他に
爆弾倉庫や空いてるスペースが燃料タンクになり

翼端にも200galの増槽が2個取り付けられました。
(このタンクは 空になると投棄されます)

通常よりも約13tonも重くなってしまった この機体を
パースの6000ftの滑走路から 空に上げるには
2800hpのエンジン2基では 難しかったのでしょう

そこで
後部胴体左右に 4つのJATOボトルを取り付け
このロッケット推力の助けで 離陸に成功します。

機長Cdr. Thomas D. Davies
コ・パイ Cdr. E. P. Rankin
Cdr. W. S. Reid
LCdr. R. A. Tabeling
の4人と
ワシントンDCの動物園に送られる
9ヶ月のカンガルーを乗せて


驚く事に安全を考慮して 万一の緊急時 燃料は
数分で5000galが投棄出来る様になっているそうな。

パースを離陸したこの機は重いですから
最初の1000kmは高度僅か1000mだったそうな

徐々に機体は軽くなりますから 徐々に高度を上げます

機体はハワイに方面へと向かい さらに シアトルへ
翼端のタンクは 空気抵抗になりますから空になれば投棄

やがて高度も10000ftに

西海岸にたどり着くと今度は 機首を南に向け
カリフォルニアを南下して ロッキーを避けます

この機体 デアイシング(防氷装置)が無いとか・・・

(資料によりますと)
高度も下げられない この悪条件の中で
彼らはハイパワーによる強引な方法で戦いました
その為 燃料を消費する事になります。

ロッキーを抜け ネブラスカ、アイオワ、ミズーリ
と飛び シカゴ付近でいよいよ燃料不足
オハイオのコロンバス海軍基地の滑走路へ
無事着陸を果たし 世界記録誕生となります。



その後この機体 BuNo.89082は 数々の
実験など 任務をこなし 現在、 そのもっとも有名な
P2Vとして ペンサコラ海軍基地で保存展示されてます。


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今回の作品は 
昔作った 出たばかりのハセガワP2V−7
を改造しました


主な改造場所は

胴体: 後部銃座復活、キャノピー変更、ノーズソリッド化
下面レーダー撤去、武器員窓&天窓閉鎖
天測窓(アストロハッチ)を主桁前方に移動
垂直尾翼: ラダ-形状変更                       
エンジン周り: カウリングインレット追加および変更、排気管位置変更  
プロペラ: 形状変更(できればB−29から流用したかった)   
主翼: 翼端形状変更(楕円に延長する)          

詳細は 手元に資料が無い為、イメージで作りました。

資料1 資料2 資料3



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2007年11月25日改定
2016年11月17日改定
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