1917年 7月25日
ILYA MUROMETS
(ILYA  MUROMETZ)
世界で最初の4発爆撃機

MAQUette 1/72


帝政ロシア時代に 世界で初めて4発機を実用化したのは
後にアメリカに渡って ヘリコプターを実用化した

そう、イゴール・シコルスキー氏その人です。(Igor Sikorsky)

イリヤ・ムロメッツ 4発爆撃機
まだ ロシア革命の前 帝政ロシア時代に生まれました。
まるで 路面電車を 思わせる その顔は 当時 顔面計器の
時代においては 画期的出来事でした 反発も在ったかも・・・

ノーズモーメントがあまり無いのですが 機体が軽かったのか 
エンジンが よほど重かったのか・・・                
ただ 気になるテールモーメント先に付く水平尾翼 何故か断面
は 主翼と同じです つまり +の揚力が発生していたのでは・・

2枚の大きな細長い主翼と 大きな面積の水平尾翼 両方で揚力
を発生して 大空に持ち上げていたのかも・・・知れませんね。
   




さて キットですが 箱を開けてビックリ

肉厚の厚い胴体と 主翼尾翼 勿論 窓のパーツも肉厚・・・・


なかなかボリュームのある 飛行機ですね



途中何度も停滞してしまいましたが ・・・何とか形になりました。


スパン 34.5mのながーい主翼 それに対して18.8mの胴体
短い機首にながーいテールモーメント

どうも 機首の形が違う様ですが・・・まっ資料も持ってませんので(^^;;
上翼の上をエルロンのコントロールケーブルが走っています。・・・・・・・・・・


剥き出しの水冷直列3気筒エンジンが4基並んでいます。
エンジンは右側にプシュロッド?が各気筒毎に3本 並び
ヘッドのバルブタペットを押し上げます・・・リズミカルに・・・


この飛行機の特徴 この当時としては異例?の箱の中の操縦席
パイロット以外の席は 籐?で出来ている!まさに調度品の様 
   
1919年は 航空計器も ままならなかった時代でしょうから  
いろいろな 工夫を凝らし 飛行機を飛ばしていたと思います。 

操縦席の前に付いている棒は 縦や横に其々に 小さな棒が 
目盛の様に取り付けられています おそらく 飛行機の姿勢や
爆撃等の航法に使われたのではないでしょうか。        

こんな大型機ですが 操舵輪を握るパイロットは たった一人 
たぶん 自動操縦装置など 無縁の時代でしょうから  結構な
ハードワークだったのではないでしょうか・・・・・


飛行中 上下翼の間や胴体の上に人が立っている写真が
残っていますから 飛行速度はのんびりだったのかも・・・・

そうなりますと 戦場では 敵戦闘機の良い獲物に
そこで シコルスキー氏は 護衛戦闘機まで 作ってしまった。
(上の写真は ダイソー¥100ソッピース改造しました)

ウイングスパン 34.5m 
   レングス 18.8m 
乗員  4人から 最大12人・・・
最大離陸重量   7460kg   
最大速度     130km/h  
航続距離      560km   
エンジン Renault12 220hp

1913年からとする記述もあり
Argus100hp 4基からSunbeam Salmson RBVZ-6などなどを搭載した型もあり、1917年まで複数のタイプが生まれました。飛行高度も1500m〜4000mとあり 当時としてはなかなかの性能だったのではないでしょうか?

しかし 本当の世界最初の4発機は 1913年に飛んだ
シコルスキー・ル・グランという飛行機です。

まるで 市電の様なキャビンを持つこの飛行機は 最初
双発の飛行機でした 機体重量がオーバーしたのか 
搭載したエンジンのパワーが足りなかったのか ならば
エンジンを増やせ?と 4発になった 飛行機・・・・・

普通ですと あまり考えられない事ですが 結果         
「世界始めて物語」で言う 世界で最初の4発機となり、
世界で最初の 密閉操縦室を持つ飛行機になりました。

ル・グラン 写真で見ますと操縦席の前にデッキがあり
大きなライトも付いていて ホント船に見えてしまいます。

資料1


更新 2005/7/11


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2007年11月25日改定
2008年5月10日追記
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